千秋side
千夏が金楽寺に転校してくる。


そう聞かされて、初めは本当に驚いた。


まず、あの千夏に魔法があるという自覚があったことだ。


子供の頃の私は魔法がコントロール出来なくて、しかもその魔法が両親を超えていたため苦労をかけた。


しかし一方の千夏は、魔法が全くと言っていいくらい無いように感じた。


だから、幼いながら、千夏は魔法が無いタイプだと確信していた。


しかし、私が12歳になった時、両親から急に、千夏には制御できないぐらい強力な魔法があると聞かされた。


だから、自動的に魔法を制御することができて、それを私が勝手に魔法が無いと思っていたらしい。


でも、そんな千夏ももう14歳。


両親もそろそろ魔法を学ぶべきだと判断したらしい。


だから私もこの金楽寺に転校してくることを認めて、Sクラスに入るということで同意した。


千秋sideEND