瞳side


ガラガラッ


「失礼します。」


今、私は木下さんと保健室に来ている。


「先生いないね…。

じゃあ、私が手当てするから、

水野さん座って!」


「はぁ…。」


何でこんなことに…。


「…でも、何で手から血なんか出てきたの?

紙で切った…とかじゃないよね、

こんなにきれいに切れてるから。」


「はぁ…。」


「水野さん!

ため息ばっかりしてると幸せが逃げちゃうよ。」


「…涙神さんと同じこと言ってる。」


「えっ、何か言った?」


「何でもない。」



…私そんなにため息ばっかりしてるかなぁ?