少し離れたところにいって、
2人きりになり、あたしは話し始めた
『あたしね、
りゅうと付き合って、大事にしてもらって
いきなり離れ離れになっちゃったから言えてなかったんだけど…
りゅう、今までありがとう』
自分の気持ちを言い切った。
りゅうはすごく切なそうな顔をしていた
そして、
『俺もありがとう…
あん時はいきなりで本当にごめん』
と言ってくれた。
『ううん、大丈夫。
りゅうのこと好きになってなかったら
失うことの辛さ知らなかった。
あたしにいろんなこと教えてくれてありがとう。
でも今のあたしは大丈夫だから。
あたしのこと支えてくれて、
あたしも支えたいって思える人に出逢えたから…
りゅうも幸せになってね』
あたしはそれだけ言うと
りゅうに背中を向けて浅村くんのもとへ向かった。
これで全部終わり。
りゅう…ありがとう。
りゅうに出逢えて本当によかった。
あたしはそんなことを思いながら、
浅村くんのところへ
少し小走りで行った。
早く抱きしめてほしかった。