「あ、あの、違くて。着替えるのが イヤなんじゃなくて……」 「何?」 そう言いながらあたしに顔を近づけてくる千里。 「この服がイヤなの…」 「どうして?」 「…ちょっと、か、可愛すぎない?」 「何言ってんの?望未可愛いじゃん。 可愛いやつが着なくて誰が着るの?」 恥ずかしいセリフを さらっと言ってしまう千里はなんなんだ。 もう……… あたしの顔は素直に赤くなる。 そんな自分がとても恥ずかしい。