「ふーん。イヤなんだ。」


「い、イヤだ…」


「“イヤ”って言われると無理矢理にでも着せたくなるな。」



……は、はい??



「ちょっ…」


「着替えるのがイヤなら俺が着替えさせてあげようか?」


そう言いながらあたしの
着ているパジャマのボタンを
片手で外そうとしながらあたしを
ベッドに押し倒そうとする千里。



「ち、違う!ちょっ…待って!」


「ん?」


待って!と言えば千里は手を止めてくれる。


その優しさにはこんな時でもドキッとしてしまう。