「俺のほうがここに連れ込んでごめんな?」


とニッと笑う千里。


「い、いや別に……」


あ、確か携帯なってトイレに……


まぁいっか…



そんなことを思いながら、
千里の隣に腕を掴まれたまま座っていた。



―――キーンコーンカーンコーン…



お昼休みの終わりのチャイムが鳴る。



「そろそろ戻んねえとやばいな…」



そう言った千里は「よいしょっ」と立ち上がり
腕が掴まれたままだから
あたしまで一緒に立ち上がった。



あ、ここで会ったんだから、


クリスマスパーティに誘おう。


それと住んでることちゃんと隠してもらわないと……!