翔太楼(しょうたろう)くんと初めて会ったのは小学生になったばかりの頃だった。





私の県は都会で羨ましいと言われるけど、隣の県の翔太楼くんの所は、海と山が自慢の、ど田舎だった



私にとっては、田舎ならではの風景が羨ましくもあり、大好きな場所だった。



空気がキレイで、空は青く澄んでいて

海はキラキラ輝いて、山のふもとに家があって

その山は青々としていて

駅員さんや切符のない無人駅の駅がすぐそばにあって。


それがたまらなくよかった。


何度も何度も、翔太楼くんの家に遊びに行っては泊まって、一緒に出かけたり、テレビゲームしたり。



二人でいると笑顔が絶えなかった

翔太楼くんの笑顔しか思い出せない

よくお腹を抱えて笑ってたよね