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「へぇー!そりゃあ遠山副会長もお怒りだろうなぁ」




翌日、本を返しにとやってきた馨様。


昨日の出来事を聞くと、楽しそうに笑ってみせた。




「笑い事じゃねえよ。なんだよあの学校での態度。表に出しすぎだ」


「うーん怒ってたねー」




ケラケラ笑う馨様と眉間にしわを寄せていて不機嫌な棗様は正に真逆であった。


私は自分で作ったパウンドケーキを一切れ、もぐもぐと頬張る。

中々美味しい。




「で、埋め合わせって何するの?」


「……決めてない」


「早くしないとまた殴り込みに来られるよ?」


「そんな奴は門を通させない」


「現に通って来てるじゃん(笑)」




……すごくめんどくさそうな棗様は、先程から何度溜息を漏らしていることでしょう。

そんな様子を私は見ているだけしか出来ないなんて……!




「花ちゃんはどうしたらいいと思う?」


「へ」




私はきょとんと馨様を見つめる。