「…ですから、本当に茜くんの気持ちは嬉しいのですが…」


「はい、大丈夫ですよぉ。横山さんのお気持ちしっかり伝わりましたものぉ」




ニッコリと微笑む私を見て、横山さんも優しい笑顔を見せてくれた。


…横山さんはその笑顔が似合いますねぇ。




「……茜くん、ありがとうございます」


「いえいえぇ、こちらこそです!」




私なんかに自身のことを話して下さって、本当にありがとうございます。


私…とっても嬉しいですよぉ。




「…あ、申し訳ありません、ご主人様がもうじきお戻りになるので…」


「あわぁ、分かりましたぁ!あの、今日は本当にありがとうございました!」


「…こちらこそ、話を聞いてくれて嬉しかったですよ。またお話ししましょう」


「…は、はいぃ!」


「では、失礼します」




そう言い残して、横山さんは社長が戻る会議室の方へと向かって行った。