愛菜side
総太「いいえ 泣きたい時は泣けばいいんですよ。……よかったら家に来ませんか?」
沖田さんは優しく言ってくれた。できればそうしたい。でも
愛菜「でもご家族の方や総真くんに悪いです」
と言った。
すると沖田さんは
総太「大丈夫ですよ 家も親いないので。
総真も愛希くんと遊ばせればとても喜ぶだろうし人見知りもしないので」
と笑顔で言った。それを聞いた私は
愛菜「そうなんですか。愛希どうする?
総真くん家行く?」
愛希にたずねた。すると愛希は泣きそうになっていた。
愛菜「どうしたの?愛希」
愛希「ママ出て行っちゃったの?僕ママに捨てられちゃったの?」
私の問いかけに愛希はこう答えた。
愛菜「(全部…聞かせちゃった…。)大丈夫だよ 愛希。お姉ちゃんが愛希のそばにいる。大丈夫だから」
私は愛希にそう言い聞かせた。けれど
愛希「いやだ〜!うあああ~!」
愛希は大泣きしはじめた。
愛菜「大丈夫だから。大丈夫」
私は必死に泣き止ませようとした。
その時
総太「僕に任せて」
沖田さんが言った。
愛菜side end