愛菜side
沖田さんはとんでもないことを言った。
総太「だって僕沖田総司の息子ですから!」

私は新選組の中でも沖田総司が好きだ。
だから沖田さんが関係者だったらいいな
と思っていた。でも…まさか本当に…
愛菜「本当に…そうなんですか?ウソじゃないんですか?」
私はもう一度だけ聞いた。沖田さんは嫌な顔ひとつせず答えてくれた。
総太「はい。ウソじゃありません。
…労咳(結核)…」
愛菜「え?」
私はつい反応してしまった。
総太「やっぱり…知ってましたか…」
沖田さんはただ一言つぶやいた。
愛菜「はい…。沖田総司が死んだ理由…
ですよね?まさか…!」
総太「はい。そのまさかです。さっき咳き込んだでしょう?僕結核かも知れないんです。だから明日病院で検査してもらおうと思ってるんです」
沖田さんは私にそう教えてくれた。
愛菜「で…でも!今なら…薬が…あったはずです!それを飲めば…」
私はなぜか慌てていた。沖田さんは
総太「それは…できません」
つらそうに答えた。
愛菜「どうして?」
私は慌ててるためか震えている声で聞いた。沖田さんは少しだけ暗い顔をしながら
総太「僕 昔から薬が効かない体質なんです。だから…」
と言った。
愛菜「恋人として…側に…いさせてもらえませんか?」
私は沖田さんの言葉を途中で遮りこんな事を言っていた。
愛菜side end