「ちょっと!玲央く…っっ!?」


抵抗はすべて無駄。
私のことは完全に無視。

首筋から鎖骨へ。
鎖骨から胸元へ。

いつのまにか露になっていた素肌に、玲央くんの唇が容赦なく降ってくる。

それどころか、


「…っわ。」


て…手がっ!むっ…胸っ!!

玲央くんの指先がいろんなところを触れまわる。

その唇も指先も、火傷しそうなくらい熱を帯びて…って、そうだよ!


「玲央くん、熱あるんでしょ!」


だから、身体もこんなに熱いんだよ。

そして、こんな事態になってるんだ。


「こんなことしてないで、薬飲んで寝て…「もう治ったみたい」


嘘だから!明らかに正常じゃないからぁっ。


「大丈夫。マコちゃんを食べればすぐ治るから。」

「はっ?」

「だから、食べ終わるまでじっとしてて?」


にこっと。天使のような微笑みで。玲央くんは、私の最後の悪あがきをいとも簡単に押さえつけて。


「…さて。どうやったら、1番美味しく食べられるかな?」


子首を傾げて、その可愛い仕草とはかけ離れた、恐ろしい言葉を呟いた。

そして…


「…まぁ、いいや。とりあえず、」