「マコちゃんのこと見てるとね、触りたくて仕方なくなるんだ。」


言いながら、ゆっくりと私の頬に指を滑らせる玲央くん。

可愛い笑顔にも関わらず、ゾクっとするのはなぜ?


「キスして、抱きしめて、丸ごとかぶり付きたくなる。だって、すごく美味しそうなんだもん。」

「なっ…」


なんだかすごいことを言われてるよね?

この可愛い口から発せられたものとは思えない!


「だから、ずっとこうしたかった。マコちゃんの全部が欲しかったし、自分のものにしたくて仕方なかった。」


まさか…

玲央くんがそんな目で私を見てるなんて。想像すらしたことなかった。

玲央くんは、私をちゃんと女の子扱いしてくれるけど、私はお世辞にも“女の子らしい”とも“可愛らしい”とも言えないし…

“可愛い”ものが好きな玲央くんにとって、恋愛対象にはなり得ないと思ってたから。

なのに、こんな…


「やっぱり、“気持ち悪い”…?」