「……っ!」


ストレートすぎる告白に、私は身体中かぁぁっと熱くなった。

うわぁ…


「だから、毎年マコちゃんのためにチョコレート作って、マコちゃんにだけあげてたんだよ?」


そうなの?

私、何も考えずにもらってすぐに完食してたよ…。


「…気持ちを伝えるつもりはなかったんだ。マコちゃん、ちっとも気づいてないし。言われても困ると思ったし…」

「そんなこと…」


ない、とも言いきれないか。たぶん、どうしたらいいかわかんなかったと思う。

…って、冷静に聞いてるけど、今だって正直どう対応していいかわかってないじゃん!

忘れてたけど、押し倒されたまんまだし…

いいや。とりあえず、聞こう。


「だから、このままでいいと思ってた。“仲良しの幼なじみ”のままで。なのに…」


そこでちらっと。
恨めしそうに私を見た玲央くん。

な…何?可愛いけど。


「マコちゃんがキスなんかするから…」

「あ…あれは…」


つい出来心で、なんて言えない。黙ってよう。


「あのね、マコちゃん。マコちゃんだけじゃないんだよ?」

「え?」

「僕も、ずっと思ってた。マコちゃんのこと、“食べちゃいたい”って――」