「う…ん?」
怯えつつも素直に頷く玲央くん。…よし。
「じゃあさ、いつかはこういうことする日も来るわけじゃない?」
「…えっ?」
「って言うかさ、玲央くんだって、その子としてみたいとか思うわけでしょ?」
「な…何を?」
あーっ。もう。
これだから玲央くんは…
本気で首をかしげてるから怖い。
「だからぁ、キスとか…そういうこと!」
「えぇっ?」
途端に、面白いくらいに真っ赤になる顔。
可愛すぎる反応だ。
「や…そっ…むっ…」
言葉になってないからね。
玲央くんの顔がさらにかぁーっと赤くなる。まるで沸騰しちゃいそうだ。
「好きなら、いずれするでしょ?」
「……っ」
「さっきのマンガだって、キスしてハッピーエンドだったよ?」
正確には、さらに先まで進んでたけどね。
今さらだけど、あれは玲央くんには刺激が強すぎるんじゃないかしら?…まぁ、いっか。
「だからね、その前に私にちょっとだけ味見させて?」