あの時のあんな悲しそうな顔。
今でも忘れられない。

いつもどんなことがあっても、
必ず笑顔だけは絶やさなかった私の大好きな人。

そんな大好きな人にあんな顔をさせてしまったのは、間違いなく私だ。


「ちょっ…ちょっと待てって。
俺、いつも冗談ばっか言ってるかも知れないけど、小畑のことは
本気だから!!嘘じゃねーから!!!」



もうここにはいられない。


「とにかくそうゆう事だから☆
ばいばいっ!」

全速力で走った。
とにかくとにかく走った。

気がついたら学校を飛び出していた。