「この階段をのぼったら教室よ」

とすぐに『六年一組』と書いてある札が目に入った。


ガラガラガラ‥っと先生がドアを開けると、がやがやしていた教室が一気に静かになる。



先生に手招きをされ私は(ふうっ)と一息ついて教室に入った。



「はい。みんなー!
さっきの始業式でお話した通り、今日から転校してきた小畑菜摘ちゃんです。仲良くしてね。」

と声をかけた。




「〇〇から転校してきた小畑菜摘です。特技はピアノです。よろしくお願いします。」

私は祈るような気持ちで頭をさげた。



のだけど‥…