次の日、私は学校で男子全員に
クッキーをプレゼントした。

もちろん冬真くんにも…



平然を装って渡したけれど

あのハートのクッキーに
込めた私の小さな告白を

冬真くんはどう思うんだろ?
と内心は、不安とドキドキで
押し潰されそうだった。






それでも…

あの日、優奈のおかげで
やっと自分のこの気持ちに気付くことができて
本当によかったと思う。



ローズティーと共に小さな私がやっぱり大人になった瞬間だった。