「イケメンアイドルグッズショップ…」

「はぁ?」

デカイ声で聞き返して、顔を歪める高木。

「…だからぁ、イケメン…」

って言いかけた私を里乃が阻んだ。

「あっ、今日ははもう、山口から着いたばっかりで、疲れてるんで、沖田総司のお墓だけで終わりですっ」

「ほんとに、どこも行かなくていいの?」

と、新谷さん。

「もちろんっ、ねぇ、涼子っ」

「う、うん」