「わからない。けど、奴はそれを知って、焦っている。急がないと、何もかもおしまいだからな。だから、暴力団関係の奴らを使ってでも、シリウスのかけらを狙いにきてる」

その証拠写真が、これかぁ。

「それで、あと六日なら、逃げきったほうが、勝ちだろ?」

新谷さんは私たち二人の顔を交互に見た。

「はい」

「はい」

「だから、シリウスのかけらはずっと、柳沢さんが持ってたんだけど、シリウスを移動させることにしたんだ」