「あ、そうだ。折角だから、晋作餅買って帰れば?まだ時間あるし。はい、お金。涼子ちゃん、これで買っておいで」

って柳沢さんがお金を手渡してくれた。

「え?いいんですか?」

「いいから、いいから。頑張ってくれたお礼だよ。」

「ありがとうございます。じゃ、私、買ってきます」

「ああ。あ、高木も付いてって、余ったお金で俺の分も買って来てくれ。俺、用事思い出したんで、史料館に戻るから。じゃ、里乃ちゃんも、涼子ちゃんも、これに懲りずにまたおいで」

「はい」

「じゃ、高木頼んだぞ」