でも、加賀さんさんも無事で、本当に良かった。

「じゃ、そろそろ行きますね」

新谷さんが時計を見る。

「そうだな」

「柳沢さんによろしくな」

「はい」

「涼子ちゃん、里乃ちゃんも、本当にありがとう。君たちの勇気に助けられたよ。元気でね」

「はい、藤堂さんも、加賀さんもお元気で」

「ああ、またおいで。次は、ちょっと京都を案内してあげるよ」

「はい」