大きな道を車の来ないのを見計らって、向こう側にダッシュ。
小道に入って、新谷さんの足がやっと止まった。
ああああ〜、心臓が出そう〜。

「ちょっと歩こう。藤堂さんの所まで、まだまだあるから」

まだまだぁ〜?

それからは、走ったり、歩いたり、私と里乃のペースに合わせてくれながら、人目に付かないような細い道を新谷さんが選んで、東へ東へ。