「こっちだ」

新谷さんに付いて行くと、そこは…、出たぁ、非常階段っ。
そうなんじゃないかとうすうす思ってたけど、やっぱり、ここを駆け降りるの?

「ほら、早くっ」

もう新谷さんは降りはじめてる。しょうがない、もう降りるしかないっ。
行くぞーっ。

ダダダダダダダダッ…!
ダダダダダダダダッ…!

ご、五階で良かったぁ。
これ以上は、足がもう無理っ。
よし、あと三段っ!