「あ〜あ、折角いい男と知り合いになれたのにね。あ、シリウスに頼んでみようか?」

「何を?」

「シリウスの寿命が切れても、また逢えますようにって」

「いいねぇ、それ」

たまにはいい事言うじゃん、里乃。

「出してみようね」

里乃はお守り袋の中からシリウスのかけらを取り出した。

「あぁっ」

マジで寿命だぁ。
前に見た時より、一段と光が弱くなってる。

「よしっ、じゃ、私は、新谷さんにまた逢えるように頼むから、涼子は高木くんね」