「まぁ、これだけ人が多い所じゃ、奴らも表立った行動はとれないだろうから、落ち着いてゆっくり食べても大丈夫だよ」

「は〜い」

ん、おいし。

『…では、ここで、革新党の…』

え?
バッ!と、一斉に私たちはその声ねした方を振り返る。
テレビだ。

「東郷…」

テレビを見つめて新谷さんが低く呟いた。
テレビににこやかな東郷が映し出されている。

『今日は、革新党の東郷平造さんにお話を伺いたいと思います』

…。