仕事帰り スーパーはさすがに混んでいる。


「祥子~~」
正也の声に 振り向くと


男女のグループがカートを二台押しながら近づいてきた。


「あれ?買い物か?」


「違うよ バイト助っ人」


「この大晦日まで ご苦労さん」


油でベトベトの頭を 正也が撫ぜた。



「油だらけだから触らない方がいいのに・・・・」


「祥子は俺の先輩だな~
はたして俺はどの部門で修業するのかな・・・・」


「過酷だと思うわ・・・・」


私と正也のやりとりを 怪訝そうに見ている男女


「誰?何?」


私の存在を不思議そうに噂してる。


あのね
数人 知ってますけどね・・・・・・

それだけ印象が薄いってことか・・・・・

「これから柴田の部屋で 年越しパーティー」


交友関係広い正也の予定は 相変わらず埋まってるようだ。