何でこの世に生まれてきたんだろう


生まれてから今日まで楽しいとか
生きててよかったなんて思うこともなかった。


正也と幼馴染だということくらいで
恋しても叶うこともない


女としてみてもらうことすらなくて・・・・
私はわざとに気のないフリをして正也に接する。


気の合う友達もいない
別にいじめられることもなかったけど


誰かに気にされることもなく

存在すら気がつかれないこともあって


私の価値ってどんなんなんだろ・・・・・。


母親にすら追い出されて
この世にいる価値すらないんじゃないかと



誰も私が死んでも悲しんでもくれない
それどころか


私という存在なんてすぐに忘れられてしまうんだろう。




踏切が音を立ててしまった。



カンカンカンカン・・・・・・・

この中に入って行く勇気すらない・・・・・

電車が音を立てて通り過ぎていく



これから何年孤独に生きていくんだろう