ため息を何百回ついたろう・・・・

気が付けば 私はあの悲しい思い出のある公園の前を
歩いていた。


あれから何度かあの子犬のいた場所へ行って
心の中で手を合わせたけれど
大学に行ってからは足が遠のいて
いつしか思い出になっていたけれど


今日はどうしてもあの場所に行きたかった。



あれから何年たったろう・・・・・・


子犬を殺したのは私・・・・・
その罪悪感がたまらなかった。



ごめんね ごめんね


私を見上げる可愛い子犬
逃げるように去っていく私をあの子犬は
どんな気持ちで見送って
戻ってこない私を探して


車に轢かれてしまったのかもしれない・・・・・



「久しぶりだね」


店の花屋で買ってきた可愛い花束を置いて
手を合わせた。


「ずっとこなくてごめんね」


しばらくその場から離れられなかった・・・・・。