私は案の定 惣菜部門で
正也は 一般食品部門へ配属になった。


「頑張れよ~またメールはするけどさ
研修とかではまた会えるからお互い頑張ろうな」


正也は眩しい笑顔で 私の視界からいなくなってしまった。



配属先が違うのは覚悟していたけど
同じ会社でも店が違えば 全く会うこともなくなってしまう


生甲斐を失ったような空虚感が私を襲う。



新しい職場では 三十代の男性上司ともう長くいるような
おばさんたちに鍛え上げられる毎日だった。


幸いなことにバイトしていたおかげもあり
仕事の流れは掴んでいたから
作業自体には難しいこともなかったけれど


結局人間関係だった。



おばさんたちは 上司の目を盗んでよく
しゃべっていて
いない人の悪口を言ったりして

とりあえず私は社員だけども 根暗な小娘扱いで
耐えるしかない・・・・・・・


正也だって頑張ってんだから 私も頑張らなきゃ
それを救いに 毎日を過ごしていた。