学校の帰り道 段ボールの中にペットボトルと一緒に
子犬が捨てられていた。

私は動物が好きで 
気の許せる友人もいなかったから
子犬を飼えば 毎日が楽しくなるかも


そう思って子犬を拾い上げた。


父親は何とか説得できるけど問題は
母親だったけど
連れていってしまえば 何とかなると安易な考えで
家に連れて帰った。


案の定 母親の猛反対

「自分でちゃんと面倒みる」

何度も泣きながら 母親に頼んだけれど


「絶対ダメ!!絶対面倒なんか見ないから
それにおかあさんはアレルギーだから無理よ。
拾ったところへ返して来なさい!!!」


「そんな 可哀そうだよ!!」


子犬は私の腕の中で可愛い目をくりくり動かしていた。


「いいから 早く!!!」


「おかーさんお願い!!!」


「ダメダメダメ!!!」



私は子犬と一緒に外に出されてしまった。