「今から行ってもいいか?祥子の城
確認しておかなきゃさ」


私は部屋の惨状を見渡す。


「あ!!無理無理~女の一人暮らしに
男入れるわけにはいかないから」


本当は来てほしいけど
ちょっとあまりに 散らかりすぎてて
さすがに恥ずかしい


「な~んだ なんだ~~~」


「今度ね」
綺麗に片付いてる時にして~~~~



正也と幼馴染で
こうやって付き合えることを感謝しなきゃ


この恋が実るなんて想像するだけで罰があたる。



「犬 飼えるのか?」


「え?犬?多分ダメだと思うけど確認してない」


「だってさ祥子言ってたじゃん
一人暮らししたら絶対犬飼うって・・・・・」


思い出した・・・・・・。
悲しかったあの出来事を・・・・・・


「犬か・・・・・・・」

正也の電話を切って しばらくボーっとしていた。