私の名前は、望月凛音(motituki rinon)です。



今日、三年間通った高校を卒業します。



それはそうと


私には中学から片思いしてる人がいる。


その人とは五十嵐桐(igarashi kiri)くん。


去年から同じクラスになれて仲良くなったんだ。





卒業式が終わりみんなと写真撮ったり


最後の学校を楽しんでた。


「凛音~。五十嵐君に気持ち伝えないの~?」



そう聞くのは中学から桐に片思いしてることを知ってる


竹内千悠(takeuti tiyu)。



「伝えたいけど振られるもん。」



「あんたね…。


大学違うんだしそう簡単に会えないんだよ。


凛音は後悔しない?」





「…。でも、桐は私のこと友達以上とは


思ってないだろうな。」


「(この鈍感娘めっ。)


凛音が図書室で残って勉強してたら


五十嵐君も残ってくれて


暗い夜道一緒に帰ってくれたんでしょ?


めっちゃ優しいじゃん!」




「私聞いたんだ、放課後残ってる理由。


んじゃ、勉強するためって言ってた。


そんなの偶然だよ、偶然。」




「(偶然なわけないでしょうが、あほ。)


もうしかたないな。


『五十嵐君ーちょっと凛音が話あるって~』」


「ちょ、ちょっと。


何言ってるの、千悠。」


「今行く~。」


「桐来ちゃうじゃん。」


「こっちきてって呼んだから


来るに決まってんじゃん。


じゃあ、頑張ってね。


ばいばーい。」


そういって千悠は他の友達のところへ行った。





「凛音、話って何?」


「えっと、ここじゃあれだから場所変えない?」




そういって桐をある場所に連れて行った。





連れてきた場所は、思い出の図書室。


「思い出の場所だから。」



「そうだな。俺たちが初めて話した思い出の場所。」


「えっ、(桐、覚えてたんだ…。)」


「当たり前だろ(笑)


だってお前、クッツクッツ。」


「笑うな!仕方ないじゃん。

鞄あるの気づかなかったんだもん。」


「傑作だったな。やべ、思い出し笑い(笑)」