いつの間にか家の前にいた。


玄関の扉を開けると、


「綺沙良‼︎遅いじゃない。


あなたの仕事はまだあるのよ!


晩御飯作りなさいよ!


あと風呂の準備をしなさい!」


「たっだいまー!ままぁ!」


後ろから姫陸も帰ってきた。


「あらぁ…姫ちゃんおかえりなさい。


ご飯もうすぐだからね?」


姫陸はそれを聞いて2階へいく。


お母さんは笑顔から無表情になると、


「姫ちゃんも待ってるんだから、はやく用意しなさい。


使えない子ね。ほんと産まなければよかったわ」


…わたしも生きたくない。


産まれてこなければよかった。


そのまま家に入りご飯をつくった。


もちろん私の分の材料はなし。


私の今日のご飯は食パン。


食べたくないと現実逃避をして布団にもぐった。