「だいたい、雷が天然過ぎなのよ!」 

雷は度を越した天然だ。
雷を好きな女子は多いが、天然過ぎてモテていることに
気付いていないのだ。

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
予鈴だ。

「やばあ!急がないと!」

1時間目は自習か…。
ノートにイタズラ書きでもしよっかな!

教室に着くと、自習はもう始まっていた。
何故か私より速く雷は着いていた。

「なんて書こうかな…。」

イタズラ書きをしているのは私だけではなかった。

『雷様へ
私はあなたが好きです!
付き合って下さい!』

「何つって!マジウケる!」

こんな事紙に書いている自分が恥ずかしい。
そう思いながら、ノートのページを破って机の中に締まった。

「虚し…。自分」

「誰だコレ!何何?『雷様へ私はあなたが好きです!付き合って下さい』 だって!」

嘘…! 
締まったつもりだったが、勝手に出てきてしまったのだ。