花琳side






「美優ー・・・・生きてる?(笑)」

「生きてますっ!(笑)」



あの二人が通ってからボーッとしてた私の親友



そんな二人はたくさんの女子に囲まれつつ

クラス表を見上げてる





・・・・なんかありそうなんだよねぇ、あの二人

私の勘はよく当たるんだから





「花琳?クラス、行こ?」

私の制服を少しつかんでる美優


私より背の低いその子は自然と上目遣いになるわけで


「ホント、可愛いな」

小さくつぶやいた



「なんかいった?」


楽しそうに歩くその子には

私の呟きは聞こえてなかったみたい


「なんでもないよ」


そういって笑うと笑顔になってまた前を歩き出す




・・・軽くスキップしてません?(笑)

そんなに楽しみなのか(笑)



まぁ、美優と同じクラスなのは私も嬉しいけど





でもね?

さっきチラッと見えた気がするんだ

私たちの名前が書いてあったクラス表に

あの王子二人の名前が




そんなことになったら大変



美優はモテる

あの子は気づいてないけど

今だって歩く美優を見つめてる男子が何人もいるんだ



そんな見つからないかと学園王子が同じクラスなんて




まぁ、気のせいだよね




心のなかで気のせい、気のせいって

自分に言い聞かせた