「うわぁー・・・・」
「すごい人・・・・」
クラス表に群がる生徒たち
自分の名前を見つけて声を上げる
「あっ!あった!!
美優、私たち同じクラスだよ~!!」
「ホント!?」
「うん、ほら2年D組!」
あわてて表を見上げると上下に並ぶ
私たちの名前
「やったぁ!2年連続なんてサイコーだよ!」
2人で喜んでいると
キャー!!!
背後から聞こえてくる女子の黄色い悲鳴
「アイツらか・・・・・」
花琳が見ている
悲鳴が上がったほうを見れば
女子に囲まれた2人の男子
その女子のなかには先輩もいる
「・・・・あの人たちってさ」
「忘れたの?」
少しあきれ顔の花琳
「あの人たちはこの学園の王子って呼ばれてる
佐々木和真(ささき かずま)と小林潤(こばやし じゅん)よ
左の黒髪が佐々木で茶髪が小林ね
優しくて、爽やかって言われてるけどね・・・・」
そこまで言ったとこで丁度その2人が
私たちの前を通った
そのとき
えっ!
今、目があったよね・・・
佐々木くんがニコって笑った気が・・・・
ってそんなわけないよね
周りの女の子に笑っただけ
少し胸が高鳴ったのは
きっと私の気のせい・・・・