あたしたちはリビングへと向かった。
蓮は、テレビをつけて、ソファーに
座っていた。
あたしは、ご飯を作るため、
キッチンに立っていた。
「蓮ー?冷蔵庫開けていい?」
「え、あ、うん」
あたしは冷蔵庫を
「失礼しまーす」っと言いながら
開けた。
すると、蓮が笑い出した。
「な、何よー」
「いや、何も」
蓮はにっこり笑いながら
そう言った。
冷蔵庫の中はほとんどなく、
すっからかんの状態だった。
「蓮、ちょっと買い物行ってくる。
足りないみたいだし・・・」
「俺をおいて?」
「えっとー・・・・」
「俺も一緒に行く。寂しいじゃん
・・・」
蓮はものすごく寂しそうな
顔をしている。
なんだかそんな顔をする蓮が
可愛く見えた。
あたしは、私服に着替えて
準備を済ませて一緒にスーパーへ
向かった。