「そんな、ドキドキさせる言葉、
 言った?

 あたしが・・・?」



「ほんと無自覚」


ぇえっ!

そんな言い方ないし、あたしは無自覚でも
何でもありません。


「お泊りってのはそんな簡単に口に
 出すものじゃないの」


「そっか・・・そうなんだ」


蓮はため息をついた。

っというか、つかれた・・・。


「あたし、お母さんに言わないと
 行けないんだけど・・・」


「じゃ、凛花の家に寄る?」


あたしはコクリと首を縦に振る。