『また、愛美達と遊びいこーよ』
まりかは、緊張をゴマかす様に話し始めた。

『あー…たぶんムリ』
『なんで?』

『バレンタインに、愛美のコトふったから』

『えぇッッ!!
愛美、告ったの!?

…きーてないんだけど……』

(ぅわ、なんか気まずい…)

『なんて、断ったの??』

『フツーに…ムリだからって』

(も少し優しく言えないの!?こいつゎ!)
ため息をつく まりか。

『…俺、まりかが好きだから』

真顔で見つめる遥歩。

まりかの胸はドキッっと高鳴る。
そして、急に恥ずかしくなった。

『な…なんで、私?』
と、顔を背けるまりか。

『なんでって…
昔から、自然体な まりかが大好きだった』

『昔?
昔って…あの頃の遥歩は、いじわるばっかしてたじゃん!』

『マジかよ、まりか…
好きな子いじめんのって、お決まりのパターンじゃん』

(…確かに、そーゆーのよく聞く……)

『えぇッッ!

でも、じゃあ、あの縦笛事件はなんなのよ!?』