『ごちそーさま!
すげぇうまかった!
やるじゃん まりか』

『ホント!?
ま、伊達に一人暮らししてないからね!』

(ケド…残さず食べてくれて嬉しいナ)

『遥歩、もぅ帰る?』

『…さっさと帰らせんなよ』

『だって、いつも用が済んだらすぐ帰るじゃん』

『あれは、駆け引きじゃん。
まりかに気にしてほしかったから…』

(希子の言ってたとおりだ!
でも……なんか可愛い!)

『じゃあさ、も少ししたら、デザート食べよ!
コーヒーゼリー作ってるんだ!』

遥歩は少し驚いた顔をして、それから…

『まりか…くっつきたい』
と、甘えた瞳で見つめる。

(え…
ちょっ…そんな瞳で見ないでよ…

引き込まれそぅ!

あ〜、この雰囲気に流されそぅ!)

『寄りかかるだけなら…いーよ』
思いっきり流されてる まりか。

遥歩は まりかの隣に座り、そっと肩を引き寄せた。

(ヤバ…なんかドキドキする)