花火大会の日から1カ月が過ぎた。

体育祭が終わり、後片付けをしながら、
さみしくなったグランドを見て、物思いにふける まりか。

(悠樹に会いたい…

ケド怖い!

でも会いたい!


あぁ…
1カ月が1年に感じる…)

まりかは大きくため息をついた。

(会えなくても、想いは募る…

あ、逆か?
会えないから募るのかな!?

どっちでもいっか…)


『いつまで、そーしてるつもり!?』

いい加減シビレを切らした希子が、呆れ顔で声をかけた。

『希子…?』
ちょっと、びっくりする まりか。

『好きなら、ちゃんと気持ち伝えなよ!』

悠樹の気持ちを知っている希子は、二人が焦れったくてしょーがない。