悠樹は困惑しながらも、

"この前は、俺こそゴメンな。

兄貴の事、今は辛いだろうけど、
俺、いつでも話聞くから。
まりかを元気づけたい!"

と、まりかを繋ぎとめようと、必死な
メールを送った。


(悠樹、怒ってない!

よかった…


てか…
なんでそんなに優しいの…?)

胸がキュゥ…と締め付けられる。

(大好き…


すごく、すごく…
悠樹が大好き!!)

そう思うだけで、涙が込み上げてくる。


そして尚更、会うのが怖い。

ー相手に嫌われないか、引かれないか、怖くなって…ー

再び思い出す、悠樹の言葉。



そのまま まりかは…
就職活動が始まり、併せて体育祭の練習も始まり、ただ時間が流れていった。