メールの文章を、何度も何度も打ち直し、送信ボタンを押す指を、出したり引っ込めたりする まりか。

『あッ!』
とうとう押してしまった。

"この前は、なんかゴメン!
ちょっとびっくりして…
てか、花火大会付き合ってくれて
ありがとぉ(*^^*)

あと、報告が遅くなったケド、
遥歩とは別れたんだ…
今まで、色々とありがとね"


メールを見た悠樹は…

(びっくりして?
俺がヤなワケじゃないんだ!?

つーか、嫌われてなくて良かった…

けど!

なんなんだ!?このサヨナラっぽい
終わり方わ!!


報告が遅くなったのは…
そんだけ傷ついてたって事かな…?

もしかして!!)

ートラウマのコト思い出したくなかったから、工藤家みんなに関わりたくないって思っててー

まりかの言葉を思い出す。

(兄貴との別れがトラウマになってて、
また俺らと距離あける気じゃ!?

俺…
どーしたらいんだ!?)