"しばらく、考える時間がほしい"
まりかは遥歩に、そう返信した。

(夏休みでよかった)
と、有り余る時間の中、
ゆっくりと自分の心と会話を始めた。


私は遥歩のどこが好きだったんだろう?

さりげない優しさ…
母性本能くすぐる弱さ…
意外にソクバッキーなトコ…

強がってても、すごく照れ屋で、
可愛くて…

ネックレス、嬉しかったナ…

思い返すと…
確かに私は特別だったんだと思える。

でもやっぱり…
沙夜香さんは、それ以上の存在に思える。



こーやって遥歩のコトに向き合ってても、
悠樹のコトが気になってしょーがない。

遥歩のコトを考えたくなくて、現実逃避で悠樹のコトが気になるのかと思ったケド…違うみたい。