〜平助side〜




今日は朝から胸騒ぎがしていた。




それを紛らわす為に舞姫を誘って甘味処へでも行こうと思ったがこの間伊藤さんの大切な湯呑みを割ってしまったことが暴露てしまい1日だけ謹慎となった。





だから俺は仕方ないので書物を読んでいたが胸騒ぎがどんどん大きくなっていた。





日が沈み、月が顔を出した頃。



屯所が騒がしくなった。




俺は謹慎中にも関わらず部屋を出るとたまたま鈴木が通りかかった。




「なぁ、何があったんだ?」




「伊藤さんが新撰組に殺された!!今すぐ我々で遺体を引き取りに行くぞ!!」




胸騒ぎがしていたのはこれが原因だったのか。





伊藤さんの死に心を痛めると同時に伊藤さんと共にいる舞姫が心配だった。





そして俺はこれから新撰組と戦えるのか。






長い夜になりそうだ……。