「おっはよーごぜーます....っと」

朝一の挨拶としてはあまりよろしくない挨拶をして俺はリビングを見渡した


机の上にはしっかりと朝食が置いてあった

「ん!まあ、少し時間かかったけどおはよ!朝ご飯そこに置いてあるでしょ?冷める前に食べちゃってー。つか、冬馬だけだからはよ食べて。皿洗えない。」

キッチンの方から一葉の催促のお言葉が聞こえたような聞こえなかったような


机の上にはこんがりとキツネ色に焼かれた食パンにサラダ、目玉焼き、そして俺の好物カリカリに焼かれたベーコン様が置いてあった

そのベーコン様を見ると思わず唾液分泌量が普段より多くなる

俺はいそいそと席に座り両手を合わせて恒例の

「いただきます。」

と言ってパンを食べ始めた

ちなみに俺は好物は最後に食べる派である

さて、そんな事より飯を食いながら見てるであろう読者様に軽い説明をしてやろう

俺が今住んでいるのは『向日葵寮』という学生寮だ

俺の母親が学生寮を経営しているからついでに住まわせてもらっている

まあ、高校生の為にある寮だからね

ちなみに母親は経営していることしているが基本放置状態

そんな中、お手伝いさんとして選ばれたのは一葉でした

一葉は前も言った通り俺の幼馴染みの1人で昔から俺の世話をよく焼いてくれた

その主婦顔負けの実力を母親に買われこの向日葵寮の専属お手伝いさんをしている

バイトはできない年齢なので軽いおこずかいやゲームなどを買ってもらっているそうだ。羨ましい

一葉はここには住んでなく、近くの家から通っているが自分の部屋があるのでよくここに泊まっていっているという感じ

折角一つ屋根の下にいるわけだから何かドキッな展開あると思うだろ?

俺、ここに来て8年ぐらい経つけどビックリするぐらい何もないんだわ

まあ、本当ビックリ

そんな事はさて置き、寮と言うだけあってここには俺と一葉含め九人の住人がいる

その人達については...面倒だから今度話すわ

などと説明をしていっている間に最後のベーコン様もペロリとたいらげた