「おー。頑張るね~」


俺がいくら話しても,加賀ちゃんは仏頂面のまま。

あー,おもしれぇ。


「そんな顔いつまでもしてねぇの~。可愛い顔が台無しじゃんか」


「…いひゃい,ひゃなひへりょう(痛い,放して涼)」


「ん~?何言ってるかわかんねえ」


「~~っ」


必死に睨みを利かす加賀ちゃんだけど,残念なことがある。


俺,186cm。

加賀ちゃん,多分163cmくらい。

身長差のせいでまともに睨めてない。


つかむしろ,上目づかい。


わ~,小動物ここに降臨してる。


「おーい,加賀っちー」


「あ,佐々木君」