「お前、この店好きか?」 紡がれる一つ一つの言葉が、得体のしれない魔力を持って訴えかける。 真さんってどうしてこんなにも人を魅力してやまないのだろう。 「好きなら、俺と一緒に———」 私もその罠にかかる踊らされる駒の一つなのかもしれないな、と。漠然と思った。 「俺と一緒に__________アヴァンシィを守ってくれないか」 それってどういう意味ですか。そう聞く前に。 私は自然と一つ、頷いていた。