外にはパトカーが3台とグレーのマイクロバスが停まっていて、青色のビニールシートで正方形のテントが作られていた。
その光景を目にし、私は額が冷や汗でびっしょりと濡れ、膝が立っていられない程激しく震え始めた。
まさか、飛び降りた人っていうのは、あのスポーツ刈りの人では…
いやそれは私の考え過ぎだ。絶対に違う!!
自分に言い聞かせようとするが震えは止まらず、私はベッドに腰を下ろした。
その時、不意に病室の扉が開いた。
「あ、やっぱり目が覚めた?」
起床時間になり、夜勤の看護師がブランドを上げに来た。
「はい。何か妙に騒がしくて…」
「そうよね」
看護師は私に近付いてくると、ベッドの枕元につけられている、小さなプラスチック製の入れ物から体温計を取り出して私に渡した。
朝の検温だ。
私は次の病室に向かうき為出て行く看護師を、強引に引き留めた。
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